お供えや線香、お菓子をあげるときのマナーと包む金額について、今さら聞けないことってありませんか?
冠婚葬祭のマナー。
年齢を重ねるとできて当たり前と思われることが多いですよね。
しかし!実はマナーを知らない、誤まって覚えているという方も意外と多いものです。
お供えやお菓子のわたし方、お線香のあげ方なども迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
いざというときのために、これらのマナーを確認しておきましょう。
目次
お供えにお菓子をわたすマナーと気遣い

お供え物としてお菓子をわたすとき、手土産とは違いますので必ず「のし」が必要です。
御供、後供、粗供養などの表書きで外のしを選ぶのが基本のマナーとなります。
お供えにお菓子をわたす時には、お菓子は風呂敷に包んで持って行く。
お菓子をわたしたら、風呂敷は小さくたたみ、持ち帰る。
これが、お菓子をわたすときの基本的なマナーとなります。
しかし、現在では慶弔時用の紙袋などもあるため、紙袋に入れて持って行くのも、マナー違反ではありません。
紙袋も小さくたたみ持ち帰るのは、風呂敷でわたすときと、変わりません。
お菓子をわたすときには、家に着いたら最初に施主や家主に、のしが見えるように中身だけをわたすのがマナーです。
黙って仏壇に供えたりするのはNGです。
お供え下さいなど一言添えて施主や家主にわたしましょう。
お供えのお菓子を選ぶ時には、亡くなった方のことを思い、亡くなった方が好きだったものを選ぶのがおすすめです。
このように心を込めて選んだお菓子であれば、亡くなった方はもちろんですが、そのご家族にも喜ばれます。
さらに、仏壇に供えるということを考えて選びます。
・賞味期限が短い:NG
・要冷蔵:NG
これらのお菓子は、ある程度の日数お供えすることを考えると、ふさわしくありません。
ご家族がお供えを管理することも考え、お菓子を選びましょう。
また、お供え物はお供えした後にはみんなで分け合うことで、供養やご利益があるとされています。
小分けになっているお菓子なら、ご家族の手を煩わせることもありませんので、おすすめです。
ちなみに、我が家では、祖母のお供えのお菓子を選ぶときには、そのときに話題になっているお菓子を選んでいます。
島に住む祖母のところへ遊びに行くときには、毎回そのときに流行りのお菓子などを持って行きました。
祖母が、いつもお土産のお菓子を美味しそうに喜んで、食べてくれていたのを思い出しながら選んでいます。
あなたのセンスが問われる?お線香のあげ方

お線香をあげるときにやってはいけないことがあります。
やってはいけない2つの行動
・お線香に直接火をつける
・お線香の火を吹き消さない
お線香は必ずろうそくから火をつけましょう。
ろうそくに火がついていない場合は、まずろうそくに火をつけてから、お線香に火をつけます。
お線香の火を、息で吹き消すのはNGです。
仏様に対して失礼にあたりますので、手であおぐようにして消すようにしましょう。
この2つの行動に気をつけたら、あとはお線香をあげる流れですが、宗派により流れが違うこともあります。
一般的な流れを覚えておくと良いでしょう。
一般的なお線香のあげ方
- 仏壇の前に座る
- 数珠を左手に持つ
- 仏壇に向かい一礼、合掌
- ろうそくに火をつける
- お線香に火をつける
- お線香を香炉に立てる
- お鐘を鳴らし合掌、一礼
これがお線香をあげるときの一般的な流れとなります。
ちなみに!お線香の本数は何本あげるのかも悩むところです。
次に解説します。
お線香の本数は何本あげるの?
お線香の本数は宗派によって違うため、事前に確認しておくべきでしょう。
・浄土宗、曹洞宗、臨済宗:1本
・天台宗、真言宗:3本(仏壇側2本、手前1本の逆三角形)
・浄土真宗本願寺派:1本を2本に折る(火をつけて寝かせて置く)
・浄土真宗大谷派:1本(火をつけないで寝かせて置く)
・日蓮正宗:1本(香炉の大きさに合わせて2、3本に折る
宗派がわからないときには、自分の宗派に合わせて、お線香をあげてもマナー違反ではありません。
関係性別!どのくらい包むのが相場なのか一覧

法事の場合は、香典を一緒にわたすのが一般的ですが、包む金額は、亡くなった方との関係性により変わります。
【親族】
法要のみ:10,000円〜20,000円
会食参加:20,000円〜50,000円
【親しい・お世話になった友人や知人】
法要のみ:10,000円〜30,000円
会食参加:30,000円〜50,000円
【友人や知人】
法要のみ:5,000円〜10,000円
会食参加:10,000円〜30,000円
法事は四十九日、一回忌など何度かありますが、法事の度に香典は包むことになります。
香典を包むときに注意したいのは、「死」「苦」を連想させる数字である「4」「9」を避けるということです。
この数字を避けた金額を包むのがマナーとなりますので、覚えておきましょう。
まとめ
冠婚葬祭などには、様々なマナーがありますが、そのマナーを知らない、間違って覚えているということは、年齢に関係なく多くあることです。
お供え物のお菓子をわたす時には
・のしを掛ける
・お菓子は風呂敷や紙袋に入れて持って行く
・わたすタイミングは家に着いたら初めにわたす
・施主や家主に一言添えてわたす
お菓子を選ぶときには、亡くなった方のことを思い、仏壇に供えることを踏まえた上で選びましょう。
お線香のあげ方も意外と知らない方が多いと思います。
今一度お線香のあげ方についても確認しましょう。
香典については、法事の度に必要となりますが、関係性によって包む金額が違います。
ぜひ、相場など参考にしながら失礼のないように、マナーを守り、お供え物などを準備して下さい。