ワイシャツの黄ばみ落としは、重曹で解決します!今回は重曹を使った洗濯方法を詳しく解説します!
学校の制服や会社に着ていくワイシャツやブラウスの黄ばみを取るのに、洗濯だけでは落ちにくくて困ったと言う経験をされている方はいらしゃいますか?
私は学生時代、ワイシャツ替えなど何枚も持っている訳ではないので困った記憶があります。
せっかく買った白いシャツも、いつの間にか首周りや脇の下が黄ばんでいて着られなくなってしまった、
洋服を買いに行ったら、凄く気に行ったデザインの物が白い洋服だったので買うのを躊躇ってしまったと言う経験をした方もいらっしゃるかと思います。
きちんと洗濯しているはずなのに、何故黄ばんでくるのでしょうか?
黄ばみの原因の殆どは、汗と、着用・洗濯を繰り返す中で、洗濯で落としきれなかった皮脂が繊維の奥に蓄積されてしまい、酸化して黄色く変色してしまうからと言われています。
洗濯洗剤や漂白剤を使用して水洗いをしても、皮脂の汚れは完全に落とす事は難しいのです。
漂白剤も、使い方によっては衣類を傷めてしまったり、小さいお子さんがいるご家庭では使用や保管にも気をつけないとなりません。
更に、毎回クリーニングに出すのもお金がかかってしまいますよね?
ですが、洗濯をする時にある物を加えるだけで、ワイシャツなどの衣類についた黄ばみを綺麗にする方法があるのです。
料理・掃除・消臭と万能に活躍してくれる重曹です。
合成洗剤を使わない重曹は、人にも環境にも優しいエコなアイテムとして注目されています。
目次
重曹を使った洗濯のメリット

重曹は水の硬さの成分であるミネラルを封じて軟水にしてくれます。
軟水は黄ばみの原因にもなる石鹸カスの発生を抑え、脂汚れを乳化して落としたり、水に溶けると弱アルカリ性になるので、衣類についた酸性の汚れが中和され水に流されて綺麗になると言われています。
衣類についている汗や皮脂の汚れが原因で発生する臭いの元を、重曹が中和分解して消臭してくれますので、香料が苦手な方には良いと思います。
また、重曹は水を軟水にしたり弱アルカリ性になる効果があるので、柔軟剤を使用しなくても衣類がごわつきにくくなります。
市販の柔軟剤を使いたくない方や敏感肌の方でも安心して使う事が出来ます。
重曹を使った洗濯の方法

黄ばみ予防の効果を得るために、普段から重曹を使った洗濯をしましょう。
洗濯方法
洗濯物を洗濯機に入れたら、重曹1カップと液体・粉の洗剤を入れるだけで柔軟剤の必要はありません。
重曹はお湯の方が溶けやすいのでお風呂の残り湯を使うと効果が期待出来ます。
洗濯をしても落ちなかった頑固な汚れがある場合は、重曹を使った部分洗いをしましょう。
必要な分の重曹を容器に入れ液体洗剤を少しづつ加えペースト状にしたら、使い古しの歯ブラシで汚れの部分に乗せていきます。
乗せ終わったら手で揉みこみ、30分ほど置いた後に洗濯機に入れて重曹洗濯をします。
置いている間にペーストが乾燥してしまう場合は水を加えて水分を保つこと、手荒れが気になる方は手袋を使って下さい。
ここまでのやり方で落ちない場合は、酸素系漂白剤を使います。
40℃くらいのお湯に酸素系漂白剤と重曹(分量は1;1が目安)を洗面器の中に入れ、衣類1~2枚を入れたら20~40分放置します。
黄ばみが酷い場合は一晩漬け込んで下さい。
その後、重曹洗濯をします。
漂白剤と重曹の組み合わせによって化学反応が起きる事もありますので、使用上の注意はしっかり読んで下さいね。
注意点
注意点を纏めておきますので、ご確認ください。
前準備をする
洗濯機の種類によっては重曹が使えない物がありますので、説明書・注意書きを読んで確認して下さい。
浸け置き
重曹を使った洗濯及び浸け置きをする時は、洋服のタグに表示されている洗濯表示を確認して下さい。
また重曹は素材の繊維に入り込み衣類を傷めてしまう可能性もありますので、ウール・シルク・麻などには使用せずにクリーニングに出す様にして下さい。
保管方法

黄ばみは高温多湿だと発生しやすくなりますので、綺麗に洗濯・乾燥をさせた衣類は除湿剤を使ったり、収納場所の換気もこまめに行って下さい。
毎回洗わない衣類は重曹スプレーを使い、こまめに汚れを落としましょう。
重曹小2杯と水200mlをスプレー式のボトルに入れて混ぜたら、黄ばみが目立つ場所にスプレーして乾燥させて下さい。
ワイシャツの黄ばみ落としオススメ方法
ワイシャツなど衣類の黄ばみや黒ずみはどちらも原因は皮脂の汚れが蓄積されていく事ですが、一体原因は何なのでしょうか?
原因
洗濯機の洗い・すすぎの回数や時間を短縮してしまうと、汚れが落としきれない場合があります。
標準コースで洗濯をしているか確認してみて下さい。
洗剤が少なすぎると洗浄力が落ち、石鹸カスが残ってしまうのも原因の一つです。
洗剤は水の量に合わせて使用規定を守って下さい。
水の量に対し洗濯物が多い場合、洗剤や水が行き届かず汚れが落としきれない場合があります。
ドラムの中で衣類が動かずただ回っているだけの状態は避けて下さい。
頑固な皮脂汚れを落とすにはアルカリ性の洗剤を使用して下さい。
週末にしかまとめて洗濯が出来ない場合でも、着用から洗濯をするまでに時間があいてしまうと汚れが落ちにくくなりますので、ワイシャツだけでも頻繁に洗濯するようにしましょう。
ワイシャツの黄ばみ落とし方法
黄ばみは黒ずみも組み合わさっている事が多いので、ますは黒ずみを落としましよう。
黒ずんだ部分をしっかりと濡らしたらに食器洗い洗剤が固形石鹸を原液のままつけて、歯ブラシを使い優しく丁寧に一定方向に動かしていきます。
泡立ちが悪い場合は、少しづつ洗剤を足して下さい。
その後、皮脂が溶けやすい40℃くらいのお湯ですすぎ洗いをし、終わったら洗濯機に入れて標準コースで洗濯します。
台所用洗剤で落としきれなかった黄ばみは、重曹を使います。
大さじ1杯程度の重曹を容器に入れぬるま湯を少しづつ加えペースト状にしたら、使い古しの歯ブラシで汚れの部分に乗せていきます。
乗せ終わったら繊維の奥に届くように塗りこんでいきます。
そのまま5分ほど置いた後にペーストをヘラなどで取り除きすすぎ洗いをします。
最後は洗濯機に入れて重曹洗濯をします。
・重曹を使っても落としきれない場合は、酸素系漂白剤を使います。洗面器に酸素系漂白剤と40℃くらいのお湯を入れたら衣類の黄ばみ部分がしっかりと浸かるように20分ほど漬け置きします。
その後は普通に洗濯です。
酸素系漂白剤は粉末タイプの物で、色柄物の衣料にも使える物を選んで下さい(シルクとウールには使用出来ませんので、注意書きを読んでからにして下さいね)。
ワイシャツの黄ばみ落とし要注意箇所:脇編
まずは、ワイシャツの脇が黄ばんでしまう原因を見ていきましょう。
原因
汗が出る部分はアポクリン汗腺とエクリン汗腺の2種類があり、エクリン汗腺は全身にあるが水に近いサラサラした汗を出し、アポクリン汗腺は脇・デリケートゾーンなどの身体の一部にあり、多少ネバッとした汗で色素も含まれていると言われています。
黄ばみの原因となるのはアポクリン汗腺から出た汗で、その汗にはリポスフチンと言う色素成分が分泌されており、それがワイシャツなどの衣類の脇部分に溜まる事だと言われています。
ワキガの原因もアポクリン汗腺から出た汗で、臭いも気になる方は医師に相談してみるのも良いかと思われます。
汗をかくのが苦手な場合、運動不足や生活習慣の乱れなどが原因で、汗腺機能が低下すると粘りのある汗をかくようになると言われています。
急に脇の黄ばみが気になるようになったと言う方は、デオドラント剤が合っていない場合もあります。
脇の皮膚の状態や細菌などは人それぞれ違いますので、ご自分に合ったデオドラント剤を使用してみて下さい。
脇部分の黄ばみ落としの方法
・容器に重曹と酸素系漂白剤を1;1の分量で入れ、割り箸などで混ぜていきペースト状にします。
*この時、塩素系漂白剤は使用しないで下さい。まず衣類のタグを見て使える漂白剤の種類を確認します。エンソサラシと書いてあるマークを確認して×がついている場合、塩素系漂白剤は使用出来ません。
お湯で黄ばみを落としたい部分を濡らしたら、歯ブラシを使ってペースト状になった物を塗りこみます。
塗りこんだ部分にドライヤーで熱を加えます。
ドライヤーの熱で衣類の生地を傷めてしまう事もありますので、10cm以上は離しましょう。
熱を加える事により漂白剤の効果が高まります。
その後は普段通りに洗濯機で洗濯して下さい。
ワイシャツの黄ばみ落とし要注意箇所:襟・袖編
ワイシャツの襟・袖口は、皮脂によって黄ばみますが、更に身体の中でも動く部分ですからホコリなどが付着し黒ずんでもいきます。
1度着ただけのワイシャツなどは、わざわざ襟や袖を気にして部分洗いする方は殆どいないかと思われます。
汚れが目に見える様になってから落とすのが普通ですよね。
襟・袖口部分の黄ばみ落としの方法
- 汚れている部分を軽くぬるま湯で濡らしたら、濡れている部分に食器用洗剤か化粧落とし用のクレンジングオイルを塗っていきます(クレンジングオイルは100円ショップで売られている物で大丈夫です)。衣類を両手で持ち、生地を優しく手で揉み洗いします。ぬるま湯で洗い流した後は、普段通りに洗濯機で洗濯して下さい。
- 重曹を少量の水で溶かしペーストにした物を歯ブラシで汚れの部分に乗せていきます。次に、クエン酸を水で薄めた物(100mlで小1/2)をスプレーで吹きかけると中和作用が起き、汚れを分解しながら発砲し始めますので、そのまま洗濯機で洗濯して下さい。
- 重曹と酸素系漂白剤・スチームアイロンで落とす方法もありますが、色柄が落ちたりする可能性がありますので、白地のワイシャツ限定になります。まずは、ワイシャツの裏地などで試してみた方が良いかと思われます。スチームアイロン(熱を持たせるのが目的なのでドライヤーでも可)を使うのは、酸素系漂白剤のアルカリ剤の効果を良くするためです。
- 酸素系漂白剤をぬるま湯で溶かしますが、分量は酸素系漂白剤のパッケージの注意事項を良く読んで下さい。酸素系漂白剤と重曹が2;1の割合になるように混ぜたら、30分ほど漬け込み、次にアイロンのスチームを生地に当てないよう気をつけながらあてていきます。その後は軽く水で洗い流し、洗濯機で洗濯して下さい。
家で出来ないワイシャツの黄ばみ落としはクリーニングで撃退!オススメは?

家で出来ないワイシャツの黄ばみ落としをクリーニング店でお願いする場合は、ドライクリーニングと水洗いの両方を依頼して下さい。
皮脂やたんぱく質ではない汚れが原因で黄ばんでいる事もありますので、クリーニング店で相談の上、漂白なども頼むようにすると良いかもしれません。
衣類についてしまった頑固な黄ばみを落とすのは、クリーニングに出しただけでは綺麗になりません。
ドライクリーニングは水溶性たんぱく質の汚れを落とす事が余り出来ず、繊維に残ってしまったたんぱく質が酸化して黄ばみになる事があります。
漂白をお願いしても落ちない黄ばみがある場合は、宅配クリーニングやクリーニング工場併設の店舗が良いそうです。
「食器用洗剤や重曹、酸素系漂白剤でも落ちなかった」と相談してみて下さい。
何の汚れが原因で黄ばんだのか分かるかもしれません。
まとめ

自分のお気に入りの衣類は長く着用したいものですよね。
その為にも、普段からのお手入れや汚れ落としは定期的に行うのが良いでしょう。
黄ばみを防ぐために、洗濯後の乾いたシャツやブラウスなどの襟もと、袖口に軽くベビーパウダーをつけておくと、皮脂や汗を吸収してくれます。
また、汗や皮脂が出るのは当たり前のことですので、襟もとや袖口にはテープや汗脇パッとを使用すると吸収してくれますし、こまめに汗拭きシートで拭き取るのも良いでしょう。
吸湿速乾性のあるドライインナーを着用するものお勧めです。
ご自分に合ったアイテムを持っておくのも良いですね。
どうしても、もう着れない状態になってしまったワイシャツなどは、洋服カバーや雑巾などに再利用するのもエコになって良いと思います。