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FP3級の実技は3種類のどっちがよいのか?試験内容と対策を調べてみた!

FP3級(ファイナンシャルプランナー3級)の資格をとろうと思いました。実技試験は3週類ありますが、どっちを受ければよいか?気になるところです。

調べてみましたよ!どの実技をうけるべきか。あと、試験内容と対策も調べてみましたので、ご参考ください。

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ファイナンシャルプランナー3級の実技は3種類

FP3級の実技試験は、一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)で2種類、特定非営利活動法人(NPO法人)

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)で1種類、計3種類があります。

このうち1つを選んで受験します。

FP3級の実技試験を受ける際は、このそろぞれの試験内容の違いを認識し、自分に合ったものを選ぶ必要があります。

どの実技試験を受けるを決めてから、それぞれに対応した実技試験対策を行わなければなりません。

テキストも異なるため、最初にそろぞれの簡単な違いを理解しましょう!

金融財政事情研究会(以下、きんざい)と日本FP協会、どちらで実技を受ける?

FP3級は、日本FP協会か、きんざいかのどちらかを選んで、申し込みをしなければなりません。

ここで知っておいていただきたいポイントですが、日本FP協会かきんざいかという試験機関の選択の前に、どの実技試験で受験するかを選択することが重要です。

理由は、受験する実技試験を選択すれば、申込みをすべき試験機関が自動的に決まるからです。

日本FP協会の実技

  • 資産設計提案業務

きんざいの実技

  • 個人資産相談業務
  • 保険顧客資産相談業務

3種類の実技試験

3種類の実技のうちどれを選ぶかで、重要となるのは自分がどの分野を学びたいかということです。

それが分かれば、どの分野を選ぶべきなの決まってきます。それぞれの違いをみてみましょう!

個人資産相談業務

試験範囲は、金融資産、不動産、相続・贈与、ライフプランニング、年金、税金などが幅広く分野となります。

日々のくらしの中でのお金関わる幅広い知識が問われる試験となっております。

生活に直結した内容が出題されるため、ご自身の家計改善のために受験する場合に、最も適しています。

ファイナンシャルプランナーとして、年金、保険、資産運用、不動産、相続など幅広くお金の相談に乗るスキルが得られます。

資産設計提案業務

上記の「個人資産相談業務」と同じく、金融資産、不動産、相続・贈与、ライフプランニング、年金、税金などが試験範囲に含まれます。

「資産設計提案業務」は「個人資産相談業務」と似た内容です。

FP3級受験者の大多数が「個人資産相談業務」か「資産設計提案業務」を選ばれるようです。

販売されているテキストもこの2つを対象としたものが多く、勉強がしやすいです。

保険顧客資産相談業務

保険のことに重点をおいた試験内容となります。保険に詳しくなりたいという方が、この試験が適しています。

保険分野からの出題だけで配点の40%を占めます。

保険会社に勤めている、保険を扱う仕事をしている、またこれらの業務に将来就きたい場合のかたが適しています。

試験勉強で学ぶことが、仕事に直結しますので、保険会社に勤めている、保険を扱う仕事をしている、またこれらの業務に将来就きたい方はこちらを選ぶとよいと思います。

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どの実技をうけるべきか!

保険会社に勤めている方、保険を扱う仕事をしている方、これらのこれらの業務に付く予定の方は、「保険顧客資産相談業務」を選ぶとよいと思います。試験勉強で学ぶことが、仕事に直結しますので。

特に保険を勉強したいというわけでなければ、「資産設計提案業務」「個人資産相談業務」のいずれかを選ぶのがよいと思います。

「資産設計提案業務」「個人資産相談業務」のどちらを選ぶかですが、勉強のしやすさで言うと、きんざいの「個人資産相談業務」の方がおすすめです。なぜなら、試験機関であるきんざい自体が、実技試験用の教材を出版しているためです。

FP3級の試験内容

きんざいと日本FP協会で実技試験に違いがありますが、具体的にどのような違いがあるのか調べてみました。

学科試験は同一の問題が出題されますが、実技試験は以下のように違いがありますよ。

出題分野

試験範囲である6分野のうち、出題される分野は下記となります。
○:出題される、☓:出題されない

個人資産相談業務

資産設計提案業務

保険顧客資産相談業務

ライフプランニングと資金計画
金融資産運用
リスク管理
タックスプランニング
不動産
相続・事業継承

きんざい・日本FP協会の学科試験

時間は、120分。回答形式はマークシート。設問数60問。満点は60点です。

きんざい・日本FP協会の実技試験

きんざい・日本FP協会の実技は、いずれも時間60分。回答形式は記述式。

ただし、きんざいは問題数5問で満点が50点。日本FP協会は問題数20問で満点が100点です。

問題数、配点に違いがありますので、試験における時間配分も、選択した実技により対策が異なりますので注意ください。

FP3級実技対策

FP3級の実技試験対策は、実技試験対策に即したテキストをしっかり読み込み、マスターする必要があります。内容を理解して問題を解いていき、過去問を解いて実際の出題傾向を知ることが重要です。近道はなく、しっかり勉強しましょう!

きんざいの「個人資産相談業務」については、公式テキストがある!

3つの実技試験のうち、きんざいの「個人資産相談業務」については、公式テキストがあります。きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センターの出版する、「3級FP技能士(実技・個人資産相談業務)精選問題解説集」です。

「個人資産相談業務」を選択する場合はおすすめのテキストです。

また、学科試験対策として「3級FP技能士(学科)精選問題解説集」、学科と試験対策がセットになった「最短合格 3級FP技能士」があります。

「保険顧客資産相談業務」、「資産相談提案業務」は公式テキストがないため、市販されているテキストで試験勉強をしてください。

まとめ

保険に関わる仕事をする人、保険に詳しくなりたい人はきんざいの「保険顧客資産相談業務」を選ぶとよいと思います。

それ以外の人はきんざいの「個人資産相談業務」、日本FP協会の「資産設計提案業務」の中からを選ぶとよいと思います。

それぞれの実技に適したテキスト・問題集をひたすた勉強することが合格の道です!