節分の献立はなにがいいか、悩みます。節分の日に病院で出したい汁物や高齢者向けメニューを調べました。
2月3日の節分は季節の行事として定着していて、「鬼はそと、福はうち!」の文言で豆をまく豆まきが定番となっています。
子どもたちのように、鬼に向かって元気に走りながら豆をまくことは、高齢者には難しいですが、行事を通じて季節を感じてもらいたいですよね。
しかし、節分の料理には豆をはじめとした噛み砕くのに力の必要な固い食材が多く、そのまま病院食として提供するのは難しい献立が多くあります。
この記事では、病院でも提供しやすい汁物や柔らかい高齢者向けのメニューを紹介していきます。
節分の献立にそえる汁物は何がいい?季節感もあるメニュー!

病院において季節に関連する献立を考える際に重要になるのが汁物になります。
節分の献立の定番は、恵方巻きやイワシがあげられます。
これらのメニューは、近年、コンビニでも販売されるようになり、節分の食事として全国的な広がりを見せています。
しかし、病院の献立では骨が多いイワシや、消化が難しい海苔は避けたいところですよね。
それでも「季節感も出したい」「消化に優しいものが良い」というワガママを叶えやすい品目が汁物になります。
関東では、節分のときにけんちん汁を食べる習慣があります。
けんちん汁は本来冬の行事すべてで食べていました。
節分以外にも小正月や初午のときにもけんちん汁は食べられていたのですが、現在では節分以外の行事が行われなくなり、現在では節分を代表する食べ物となっています。
けんちん汁のレシピを紹介します。
地域により入れる野菜に違いが生じますので、献立を考える地域独自の具在をいれるように調べることが重要になります。
けんちん汁(4人前)
材料
- 木綿豆腐:1丁
- 長ねぎ(白ねぎ):1本
- 里芋:2~3個
- 大根:1/3本
- ごぼう:1/2本
- にんじん:1/2本
- 油揚げ:1枚
- だし汁:700ml
- こしょう:少々
- ごま油:小さじ1と½
- サラダ油:小さじ1
- 醤油:大さじ2
- 塩:小さじ⅓
- 追加の野菜や地域独自の食材
作り方
- 野菜を食べやすい大きさに切ります。
- 木綿豆腐の水分を取り、食べやすい大きさに切ります。
- サラダ油・ごま油を引いて、ねぎと油揚げ以外の具を塩コショウで炒めて、出汁を入れます。
- 大根や芋類に火が通っていることを確認したら、油揚げとねぎ、醤油を加えます。
- 完成です。
節分らしい献立を高齢者にも食べさせたい!食べやすくする工夫とは?

他に節分らしい献立の代表例は、恵方巻きや豆まきに代表される豆があります。
しかし、恵方巻には噛み切るのに力が必要なことに加え、消化が難しい海苔が巻かれています。
恵方巻をそのまま提供してしまうと、高齢者には食べることが難しい献立となってしまいます。
そのため、海苔の代わりにゴマをまぶす等の工夫が必要になります。
また、年齢の数分だけ食べる風習がある豆ですが、そのまま提供してしまうとのどにつまらせてしまったり、噛み砕けなかったり、様々な不都合が生じてしまいます。
そのため、豆にもひと工夫が必要になります。
火を通して柔らかくしたり、ミキサーなどで細かくして団子状にするなどの加工が必要となります。
まとめ

施設や病院では、温度が常に一定に保たれていたり、植物が少ないことから四季の変化を感じにくくなっています。
そういった施設や病院の生活の中で、季節を感じさせる献立は四季を表現する数少ない機会です。
しかし、病院で季節の献立をそのまま提供することは、消化や噛む力の問題により難しいことが多いです。
季節を感じさせる献立や食材も、一手間かけることで病院でも提供することが可能になります。
少しの工夫を加えて季節感のある献立を考えてみませんか?