今回は大人の発達障害の特徴と種類についてをまとめました。
私の知人で、お子様が自閉スペクトラム症のママにまとめていただきましたので、ご参考なさってください。
大人になってから発達障害の症状に悩む人は年々増えています。
発達障害とわかって大人になった人も、「もしかして自分はそうなんじゃないか‥」と大人になって気づく人も様々だと思います。
私は、発達障害の子どもを持っているからこそ気持ちがわかります。
大人になれば社会に出て、仕事につき、生活をしていかなければいけません。
こちらの記事では特に、大人の発達障害で多いASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動性障害)(私の子どももこの二つです)について、解説します。
日常生活をちょっとした工夫でより暮らしやすくできるようなアイデアを紹介していきたいと思います。
目次
大人の発達障害の特徴と種類

発達障害の人は、
- 同時並行作業が苦手
- ケアレスミスが多い
- 段取りができない
- コミュニケーションが苦手
といった特徴があり、日常生活でも苦労することが多いです。
大人の発達障害の種類と特徴
ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意多動性障害)、LD(学習障害)、DCD(発達性協調運動障害)の特徴についてまとめました。
ASD(自閉スペクトラム症)の特徴
- 三つ組の特性
- 対人関係の障害
- コミュニケーションの障害
- 偏りの興味や行動
- 興味の幅が狭い
- 好きなことにはとことんのめり込む
- 興味のないもの、必要性がいないものには無関心
- パターン的な記憶は得意
- 物事の結果など白黒はっきりつけたい
- 急な予定変更、気持ちの切り替えが苦手
などが特徴としてあげられます。
ADHD(注意多動性障害)の特徴
- 注意欠陥
- 不注意:集中力がない。忘れ物や失くし物が多く、時間の管理が苦手。仕事などでケアレスミスが多い
- 衝動性:思いつくと行動してしまう。思ったことを口にしてしまう。衝動買いをする
- 不注意:忘れ物や失くし物が多く、時間の管理が苦手。仕事などでケアレスミスが多い
生活面(仕事)での特性としては、
- 生活リズムが崩れやすく、規則正しい生活を送るのが苦手
- 時間の制限や、大事な締め切りを忘れやすい。
- 片付けや掃除が苦手。部屋は散らかってることが多く探し物が多い。
- 一度に複数の作業、順だてて行うことが苦手。
- 何かをやっていても、気になることがあると他のことを始めてしまう。
などが見られます。
LD(学習障害)の特徴
年齢や知的発達などに比べて文字や数の読み書きや操作が著しく苦手です。
- 読字障害:文字や行を読み飛ばしすることが多い。聴力は正常でも、聞き間違いが多い。
- 書字障害:文字や文章を書くことに苦手。文字や数字の形の区別が難しい。漢字の偏と作りがバラバラにみえる。
- 算数障害:数字そのものや、数量の大小、図形や立体物大の理解が苦手。
生活面(仕事)での特性
- 書類を読んで理解したり、該当箇所に書字することが苦手。
- メモを取ることが苦手
- 予算を立てる、家計簿をつけるなどのお金の管理が苦手
- 寸法を測ってそこに適切なものを配置するかを数字から判断することが苦手
DCD(発達性協調運動障害)の特徴
上の3つの障害と合併しやすく、生活面で支障が出やすい発達障害です。
- 協調運動:複数の動作をまとめて1つの運動をすること。
- 自転車に乗る、階段の上り下り、箸を使う、ボタンをかけるなどの動作のこと。
生活面(仕事)での特性
- 小さいものを操作しづらい(ヒモを結ぶ、小銭の出し入れなど)
- 身の回りの動作に時間がかかる(服をたたむ、髪を縛る、化粧をするなど)
- 複数の動作を同時にできない(電話しながらメモを取る、火加減を見ながら調理する)
などが見られます。
大人の発達障害として特に多くみられるのが、「自閉症スペクトラム障害」(ASD)と「注意欠如多動性障害」(ADHD)です。
ASD(自閉症スペクトラム障害)とは?特徴を解説します

「自閉症スペクトラム障害」は、コミュニケーション・対人関係の問題、強いこだわり・限られた興味を持つ特徴があります。
大人のASDの傾向は、下記があります。
- 親密な付き合いが苦手
- 人と共感しない
- 冗談やたとえ話がわからずに字義通りに理解する
- 会話が一方的
- 急な予定変更に混乱する
- 融通がきかない
などですが、ASDでない人でもよくみられる傾向もあります。
「大人の発達障害」を疑ったら試したいチェックリスト
発達障害を疑ったら、確認したほうがいいチェックリストをまとめました。
ご参考になさってください。
自閉症スペクトラム障害(ASD)
☐ 一つのことに集中してしまうと、時間を忘れて没頭してしまう。 |
☐ 丁寧に接しているつもりでも、無礼だとか失礼だとか言われてしまう。 |
☐ 興味がないことには、全く関心がわかない。 |
☐ 話をするとき相手の目を見ることができない。 |
☐ 空気が読めないとよく言われる。 |
☐ 自分が話した言葉で相手が突然怒り出しても、なぜだかわからない。 |
注意欠如多動性障害(ADHD)
☐ じっと座っていることができず、モゾモゾとしてしまう。 |
☐ いつもつめが甘く最後で失敗してしまう。 |
☐ 作業を順序立てて行うのが苦手。 |
☐ いつも期日ギリギリまで動かず、遅れてしまうことがよくある。 |
☐ 約束・もしくは約束をしなければいけないのによくわすれてしまう。 |
どちらか、中には併せ持っている人もいます。
日常生活での問題点や解決法
日常生活での問題点や解決法については、こちらの記事にまとめましたので、参照ください。
↓
大人の発達障害の特徴と種類を解説!日常生活の解決法を紹介します。
まとめ

大人の発達障害の特徴と種類、チェックリストを紹介しました。
発達障害について色々とわかってきてることが多く、親としても自分でもありがたいです。
発達障害は病気ではなく、生まれもった特性です。
過ごしにくいことや生きにくい時もありますが、周りに負けないくらいのずば抜けて凄いところがたくさんあります。
それを生かしてうまくやっていけたら嬉しいです。