今回は自閉スペクトラム症の子供の関わり方・接し方や、時にはイライラしてしまう親の悩みや知りたいことをまとめました。
私の知人で、お子様が自閉スペクトラム症のママにまとめていただきましたので、ご参考なさってください。
自閉スペクトラム症の子どもを持つ親は色々と悩んだり、困っていることが多いと思います。
私もその一人です。
皆さんは、相談できる方や協力してくれる方はいらっしゃいますか?
一人で悩んで、もがいていませんか?
そんな状態だと親の私たちもストレスが溜まってしまい、子供にも当たってしまったり‥と悪循環になってしまいます。
そうならないように相談できる方に相談して、これを読んでそうなんだ~と気持ちが楽になってもらえれば嬉しいです。
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目次
自閉スペクトラムの子供の関わり方・接し方。親の悩みや困っていること

自閉スペクトラム症(ASD)をはじめとして、発達障害の子供の親は育てにくいと頭を悩ませたり、どうすればいいのかと毎日考えます。
毎日考えても日々子供の感情や言ったりやったりすることも変わります。
そんな時相談できる人はいますか?
- 旦那さんは協力してくれなかったり、
- 育て方が悪い、甘やかしてるからだ!と言われてしまったり、
- 周りには理解してもらえなかったり‥
母親自身が心が折れて参ってしまいます。
実際私がそうで体調を崩したりもしました。
解決したとしても悩みはどんどん出てきます。
- こだわりがすごい、
- 学校に行きたがらない、
- 暴言・暴力など
さまざまだと思います。
病名がついてから、私はこうしてみました。
- 周りの人に知らせて相談→協力してもらって、情報収集もできます。
- 学校側にも協力してもらう
- 自分で行けない場合は学校に送っていく
- 無理はさせない→無理に学校に行かせる(逆を言えば休養日を作ってあげる)
- とにかく話を聞いてあげる
- 怒らない・否定しない
今はできるだけこうしています。
⑤、⑥は特に大事です。
中学生なのにお母さん、お母さんと話したがります。
そして怒ったり否定するとやる気を無くしてしまうので、できるだけしないようにはしてますが‥やっぱりたまに怒ってしまいます。
市町村などの支援など大いに活用する!

自分の子供の気になることがあっても、いろんな情報,親や友人の言葉に振り回されないように気をつけましょう。
市町村などの支援や、かかりつけの病院や保育園,幼稚園,学校の先生,スクールカウンセラーの先生に相談して正しい情報を得て、それらを大いに活用しましょう。
相談センターや発達障害児の親向けのペアレント・トレーニングなどで学べたりもできます。
こちらも勉強になるだけでなく、子育てに役立つことがあり、日々のイライラなど解消されます。
また、時間があれば、スクールカウンセラーの先生と一週間に一回面談するのも子供にとってとてもいいと思います。
思春期の発達障害への基本的な対応の仕方

思春期の子供が発達障害の場合の基本的な対応の仕方についてまとめました。
①思春期特有の悩みを理解する
思春期とは,第二次成長(男子の場合は声変わりなど,女子なら初潮など)とともに10~12歳ごろから始まります。
子供から大人へと肉体的にも精神的にも大きく転換する時期です。
誰でもこの年頃になると、周りの人が気になり始めます。
これは自己への同一性(アンデンティティ)を確立する上で、とても重要なことです。
発達障害のある子供も自分と他の人との違いを認識し始めます。
思春期を迎える頃になると,普通の子供でも自己評価が低下しやすくなります。
特性のある子供の場合は,それに加えて小さい時から「ダメでしょ」「どうしてできないの」など親や先生から言われてきているため「自分はダメな人間なのではないか」と劣等感を抱いてしまうことも少なくないそうです。
長所も短所も含めて「個性」だということを教えてあげましょう。
②思春期の子供が直面する課題
思春期の子供が直面する課題として、私なりに感じたことを含め、まとめました。
ぜひご参考なさってください。
- 第二次成長を迎えて、体のエネルギーや生的エネルギーが大きくなることにどう対応するか
- 友達や仲間との関係をどう発展させていくか
- 思春期における肉体と精神のアンバランスをどのように受け止めるのか
- 親から精神的な独立と自分を抑えて周囲に適応していく自律性をいかに達成していくか
- 自己のアンディティティを自分自身と格闘しながら、いかに確立していくか
- 学童期(小学校入学から中学年くらいまで)に社会性や学習面での基礎的能力が築かれているか、または発展させていけるか
③親の良くない対応
親は一番身近にいて、子供が苦しんでいることに真っ先に気がつく存在です。
親が味方になってくれないと子供は苦しみます。
ASDの人は感覚過敏が過敏なので、それに合わせて対応することが重要です。
ASDの子にとっての「苦手」はわがままや身勝手ではなく、「耐えがたい苦痛」です。
それを理解してわかってあげましょう。
カウンセリングマインドの良さ

自分の子供が自閉スペクトラム症だと知って、私なりに色々聞いて調べたり、本を読んだりしました。
そんな時、カウンセリングマインドを知りました。私は専門家ではないので、調べながらこう接すればいいかな‥と毎日試行錯誤です。
カウンセリングマインドによる基本的態度とは?
カウンセリングマインドとは、
- 「あなたの話を聞きたい」
- 「あなたの気持ちがわかりたい」
ということです。
お説教やアドバイスは、「私の話を聞きなさい」「俺の話を聞け」ですが、カウンセリングマインドは真逆だそうです。
難しく言えば「傾聴」とか「受容」とか「無条件の肯定的関心」などです。
一言で言えばカウンセリングマインドとは「あなたの話を聞きたい」という態度のことです。
①カウンセリングマインド:話を聞くということは、教えないこと
「話を聞く」ということは、「教えないこと」。
人を助けたいと思う人はやる気もあり、知識や経験もあります。
そうするとどうしても教えたくなる‥教えることが悪いわけではないですが、今はカウンセリングマインドを持って話を聞こうと思っていたはずなのに、いつの間にか話し始める、教え始めていることがある。
話し始めれば、相手は黙ってしまう‥ということだそうです。
②カウンセリングマインド:簡単な理解をしないこと
「話を聞く」ということは、「簡単には理解しないこと」。
頭が良く経験豊富な人は、すぐ相手の話を理解してしまい、わかったつもりになってしまいます。
そうすると、相手の話が聞けなくなる。簡単に理解した気にならずに、しっかりと聞くことが大事だそうです。
③カウンセルングマインド:相手のペースで話をさせること
「話を聞く」ということは,「相手のペースで話をさせること」。
普通の会話は,お互いに同じくらいの量を話す。
でも今日は自分が聞き役。
普通の会話では,相手に気を使い,冷静に順序よく話したり,相手を不愉快にさせないように,ユーモアを交えて話したりする。
けれども,カウンセリングマインドを持った会話では,相手にこのようなことを要求しない。
泣きながらでもいい,怒りながらでもいい,ずっと黙りこくってもいい,すごい勢いで話続けてもいい,その人が話しやすいように話してもらうのがカウンセリングです。
カウンセリングマインドの効果
自分がカウンセリングマインドを持って,「あなたの話が聞きたい」という態度で,話を聞くことができるなら,相手はたくさん話してくれます。
「あなたの気持ちをわかりたい」という思いで話を聞くなら,一生懸命聞きながら相手を共感することができます。
単に言葉を理解するのではなく,相手の気持ちを理解して話を聞けた時,それは大きな力になります。
相手の人は,ただ話を聞いてもらっただけで,現実は何も変わってないかもしれませんが,話をする前よりも,きっと少し心が軽くなっているでしょう。
ほんの少し希望が湧いていることでしょう。
それは,小さな変化かもしれないが,小さな変化は大きな変化につながります。
時間はかかるかもしれないが,その人の心も,きっと自由に、強くなり,癒されていくと思います。
親の良くない対応
親は一番みじかにいて、子供が苦しんでいることに真っ先に気がつく存在です。
親が味方になってくれないと子供は苦しみます。
ASDの人は感覚過敏が過敏なので、それに合わせて対応します。
ASDの子にとっての「苦手」はわがままや身勝手ではなく、「耐えがたい苦痛」です。
それをわかってあげてください。
まとめ

発達障害の子供がいると、接し方はもちろん、悩んだり困ったりあると思います。
でも一つ言えることは、母親が元気でいないと子供も元気じゃなくなります。
相談できる人、支援者・支援してもらえる場所などを見つけて、困っていることや悩んでることを少しでも減らせれたら‥と思います。
いろんな人がいるのでまだまだ理解してくれない人も正直いますが、私たち親が子供の一番の味方になってあげて親子で学んで過ごしやすく歩んでいけたらと‥思います。
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