自閉スペクトラム症の特徴(子供)に関して、脳の特徴や得意と苦手、家族ができることをまとめました!
発達障害の一つである「自閉スペクトラム症」。
発達障害は生まれつき脳の一部の機能に障害があり生まれた時からの特性です。自閉スペクトラム症の人は凸凹があるにせよ、得意なことはずば抜けてすごいです。
逆に苦手なことには困難がありますが、長所を伸ばしてあげて上手に付き合ってくことが大切です。
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目次
脳のはたらきとタイプ

人の脳は、いろいろなはたらきやタイプがあります。
脳は、人の全体をコントロールしているとても大切なところです。
大きく分けて3つの司令塔の役割があります。
【大脳】‥ものを考えたり、決めたりする知的なはたらき
【小脳】‥歩く・走るといった運動をコントロールするはたらき
【脳幹】‥呼吸など、生命をコントロールするはたらき
脳のはたらきの例
- 感じる
- 考える
- 覚える
- 筋肉を動かす指令を出す
脳のタイプ分けの仕方‥利き手によって分けるやり方もあります。
右利き?・左利き?・両利き?
誰でもこの中のどれかに当てはまります。
利き手は脳のタイプで決まります。
ASD(自閉症スペクトラム)という脳のタイプ

ASDの脳のタイプで、私が感じた特徴と苦手な面を解説します。
①ASDの脳のタイプ
- 目標を達成したい気持ちが強い
- まじめ・努力家
- 言葉をきちんと使いたい
- 決められたことは守りたい
- 好きなことには、集中して熱中する
- 好きなことは、よく覚える
②ASDの人の脳のタイプ 苦手な面
- 急に予定が変わると、不安でイライラする
- 好きなことを始めると、やめられない
- 思っていることがうまく伝えらてなくて困る
- 大きな音やうるさい場所が苦手
ASD(自閉症スペクトラム)の得意(長所)と苦手(短所)

得意(長所)と苦手(短所)はセット(コインの裏表)になっています。
得意(長所) | 苦手(短所) |
自分が好きなことに熱中できる | → なかなかやめられない |
やりとげようという気持ちが強い | → 途中で変更されるとイライラする |
やるべきことをやって、穏やかに平和に過ごしたい | → 急な予定変更や、見通しが立たない状況が不安に |
ものごとの細部に目が届き、独創的な発見がある | → ちょっとした変化や、いい加減なやり方も見過ごせない |
この特徴をなくす必要はありません。せっかくの長所は生かしましょう!
途中でいったん止めたり、区切りをつけたりできるようになるための工夫をして、スキルを身につけることが大事です!
そしてこれらはすべて脳の特徴なのです。
親・家族・周りができること

ASD(自閉症スペクトラム)の子供の得意(長所)と苦手(短所)を理解した上で、周りがどのような対応をすべきか、をまとめました。
いい関係を作るためのポイント
- 子どもの行動を観察する。
- 子どもの話にしっかりと耳を傾ける。
- 子供への伝え方を工夫する。
- 否定はしないで褒めてあげる。
- 無理強いはしない。
不要に怒らないようにする、どうすればよかったかを話す
お子さんが泣いていたり、お友達や兄弟とケンカをした時など、周りにいる子や兄弟の前ですぐ叱るのではなく、二人になって理由を聞いて話を聞いて一緒に考えてあげることが大切です。
落ち着いた状態で話をしたり、短い言葉で具体的に話をします。
ASDの子は、うまく説明できないことがほとんどです。
頭ではわかっていてもうまく言えなかったりします。
そんな時は親や学校の先生などフォローしてあげてちゃんと最後まで話を聞いてあげましょう。
否定はしない、肯定してあげる
誰でもそうですが、否定されると自信をなくしてしまいます。
特に発達障害の人はメンタルが弱い人も多いので、話したこと、やったことを否定しないで、肯定してあげると自信をなくさないでさらに頑張ろう!という気になります。
やりたいこと、やってることを無理に取り上げたりしない
ゲームをやってる、タブレットで調べてるなど‥無理に取り上げたりはしないで、「あと何回」「あと何分」と約束をしましょう。
ルールは守るので約束したことはきちんと守ります。
特性を「長所」として
こだわりの強さは、「熱心・集中力がある」「ルールを守る」と捉えることができます。
時や場、人に合わせない特性は、「独創的」と捉えることができます。
評価を受けることもあります。特性を長所として活かせるような保護者や周囲の理解と支援が必要です。
得意な分野をのばす支援
不得意なことを訓練するのではなく、得意なことをのばすことに力を入れるようにします。
ASDの特性は、訓練で不得意なことをなくすことはできません。
なので、不得意なことを訓練しても効果はないですし、逆にできないことへの親の焦りは、子供への強制や叱責となりやすいので、二次障害の原因になりかねません。
環境・教育づくり
ASDを抱える子の特徴に合わせた環境づくりや教育が必要です。
学校でも理解して対応をしてもらえたら親としてはありがたいことだと思います。
家だけでは無理なので、これから社会に出るためには学校や周りの人の理解は本当に大切だと思います。
でも、そこまでやってもらえないのは正直今の現状です…。
少しでもよくなってどんどん大きくなって進学もしていくので、親や家族だけではなく、学校側の環境や教育づくりは理解して対応してもらいたいです。
まとめ

自閉スペクトラム症(ASD)についてでした。
本人は怠けてるわけでもなんでもなくその子の特性です。
親や家族が少しでも理解してその子の良いところをのばしてあげることが必要です。
今まで良かったのにいきなり心変わりをしたり、頭ではわかっていても心がついていかない‥とよく長男は話し、落ち着くまではずっと学校を休み続けます。
理解してあげたくてもできなかったり、イライラしてケンカをすることも多いです。
親も特性をわかっていても、どんどん大きくなってきて頭もいいので口も達者で口ごたえもして力も強くて、負けてしまうし、頭にもきます。
親や家族も一人で抱え込まずに、誰かに話を聞いてもらって、少しでも気持ちをわかってもらわないと、壊れてしまうと思います。
親が壊れてしまうと、本人や子供達まで壊れてしまいます…。
子供には、理解してくれて味方してくれる親が必要です。
いい関係を作っていくために本人も親も周りもストレスなく過ごしていけたらいいですね!
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