発達障害

【自閉スペクトラム症(発達障害)の特徴〜子供編】日常生活や学校生活における問題点と解決策を伝授します!

自閉スペクトラム症(発達障害)の特徴(子供編)について、日常生活や学校生活における問題点と解決策を伝授します!

私の知人で「自閉スペクトラム症」と診断されたお子様がいらっしゃいます。

今回は、その知人が自らの経験をもとにレポートしてくれました。ご参考ください。

 

発達障害の一つの「自閉スペクトラム症」。

自閉スペクトラム症のお子様をもつ親御さんやご家族はどう接して、いかに子供に寄り添って生活していくかを悩んだりしてると思います。

私もその一人です。

自分の子供が「自閉スペクトラム症」と診断された時、名前は知っていたけど、詳しくどんなとかわからず、先生に説明された時も理解できたかどうか…。

一つ言えることは、この子の為に理解してあげて、どうするべきかを考えながら、うまくいかなくても先生や周りに相談して‥の繰り返しです。

特徴や特性、生活における問題点と解決策がわかれば、少しでもお互い疲れずに過ごしていけると思います。

 

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1. ASD(自閉スペクトラム症)とは?

ASD(自閉スペクトラム症)は、発達障害の一つでコミュニケーション能力の困難でこだわりが強いなどの特徴がある

  • 自閉症
  • 高機能自閉症
  • アスペルガー症候群

を総称して自閉スペクトラム症と呼びます。

「スペクトラム」とは「連続体」という意味で、自閉症の特性を核としながら自閉症あるいは自閉症に類似した状態のことを指します。

ASDの大きな特徴は、

  • 社会的のやり取りの障害
  • コミュニケーションの障害
  • こだわりの行動

の3つの特性があり、そのために普通とは違った行動をとり、周囲を戸惑わせることがありますが、わがままでもなんでもありません。

2. ASD(自閉スペクトラム症)の特徴である「三つ組の特性」

次に、ASD(自閉スペクトラム症)の特徴である「三つ組の特性」について、解説します。

① 社会性(人との関わり方)の特徴

幼児期では他の子の存在への無関心人より物への興味の強さで表現されることが多いです。

学校生活では、親密で対等の関係を友人と築くことが困難なのが特徴です。

ASDの人たちの社会性はゆっくりと発達して変化していきます。

  • 非常識と思われる
  • 強調性が少なく、人とうまく関われない
  • 感情表現がストレート

 ② コミュニケーションの特徴

コミュニケーションは話すことや表情、仕草などと、聞いたり相手の表情や仕草をみる理解の2つがあります。

ASDの人のコミュニケーションの特徴は、コミュニケーションの発達の遅れが本質なわけではなく、社会的場面でのコミュニケーションの方法が独特なのが特徴です。

  • 一方的に話して話が噛み合わない
  • 表情から意図をつかみにくい

 ③ 想像力(切り替え・応用力)の特徴

ものを並べる、好きなものを集めるなどの「こだわり」と言われる行動は、想像力の障害が背景にあります。

見通しを立てたりすることが苦手で、1つのことを集中して行うのは得意ですが、複数のことを同時進行するのは難しいといえます。

  • 相手の気持ちが読めない
  • 興味の偏りがあり、こだわりが強い
  • 予定変更が苦手
  • 気持ちの切り替えが苦手

 

3. ASD(自閉スペクトラム症)の人に見られることの多い「三つ組」以外の特徴

では、上で述べた「三つ組」以外の特徴を解説します。

① 感覚過敏(感覚のかたより)

感覚刺激への反応に偏りがあることが多く、聴覚・視覚・味覚・臭覚・触覚・痛覚・体内感覚などで鈍感さや敏感さが生じます。

聴覚

音に敏感に反応することが多い。

ある音には反応しても別の音には鈍感だったり、音の種類によっても反応が異なることが多いです。

音に対し苦痛を感じて耳を塞いだり耳栓をして対策する人もいます。

視覚

手をかざしたり、横目をしたり特定の視覚刺激を恐れるなど、視覚的な刺激に対する独特な感じ方があります。

味覚

味や温度、硬い食べ物などに過敏だったり、逆に鈍感だったりします。

臭覚

香水、消毒の臭いや体臭などの臭いを極端に嫌がったり、逆に人や物の臭いを頻繁に嗅ごうとすることもあります。

触覚

人から触られることを嫌がったり軽く触れただけで叩かれたように感じたりすることもあります。

これらの感覚過敏(感覚のかたより)はストレスが高まった時により強く出ることもあります。

  ② 協調運動の苦手さ(不器用さ)

いくつかの動作を強調的に行うことが苦手で、

  • 手先の不器用さ
  • 運動能力の低さ

が目立ったりします。

例)靴紐を結ぶのが苦手、折り紙やハサミの使い方が難しい、縄跳びや鉄棒などが苦手など。

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4. ASD(自閉スペクトラム症)の日常生活と学校における問題点と解決策を伝授します!

では、ASD(自閉スペクトラム症)の日常生活と学校における問題点と解決策をまとめて、解説していきます。

① 日常生活における問題点・解決策

日常生活における問題点は、下記があります。

  • 見通しが立たないと不安になる
  • 臨機応変に対応できない
  • 集中すると時間がわからなくなる
  • ストレスを感じやすい
  • 感覚がとても敏感
  • 同じことを何回も繰り返したり、言ったりする

これらの解決策として、私の経験から下記が考えられますので、参考になさってください。

  • 自閉スペクトラム症の子どもは、話し言葉での説明よりも目で確認できた方が理解しやすいです。
  • 写真やイラスト、文字や色分けを書いてあげて「見える」ようにしてあげれば不安はなくなり、順番も書いてあるとストレスなく対応できます。
  • 集中力もすごいので、ゲームやタブレットなど見始めればとことん調べたりして時間がわからなくなります。「何回だけ!」「何分まで」と時間を決めてあげれば大丈夫です。
  • 感覚もとても敏感で、周りはそうでなくても本人にとっては強い刺激になりストレスになってしまいます。家ではどのような刺激が苦手なのかを確認し、感覚過敏に対する配慮をしてあげます。本人もうるさいのが苦手ならその場を離れるなどしましょう。

②学校における問題点・解決策

学校における問題点は、下記があります。

  • 人(クラスの子)とうまく関われない
  • コミュニケーションが苦手
  • 授業など急な予定変更
  • 相手の気持ちが読めず空気が読めない
  • 図工や技術などものを作ったり、細かい作業が苦手

これらの解決策として、私の経験から下記が考えられますので、参考になさってください。

  • まずは、親は学校の先生に話して理解してもらうことが一番だと思います。人によって特性は違うので自分のお子さんの特性を理解し、先生にもお話しして理解をしてもらいます。
  • 前もってこういう予定というのはお子さんに話してもらったり、困ってることを相談できるようにしてもらったり、間に入ってもらうと学校生活も過ごしやすくなると思います。
  • あと、逃げ場所というか休養できる場所は必要だと思います。これは、自分の子供がそうなのですが‥うるさいのが耐えられない‥頭痛くなる‥などよくいうので、保健室や相談室で休ませてもらったりしてます。
  • アイツずるい、わがままなどよく言われてるみたいですが、こればかりは仕方ないと思っています。そういう場所がないと気持ちが疲れてしまいストレスが溜まって不登校になったり、二次障害になりかねません。そういうことがあったので休養できる場所を学校にはお願いしています。学校側もちゃんと理解して協力してもらえると親も助かります。

まとめ

自閉スペクトラム症の子どもは、その子によって特性も違います。

どうすれば日常生活や学校生活でストレスを溜めることなく過ごしていけるか考えてあげなければなりません。

発達障害は病気じゃありません。

生まれつき脳の一部の機能に障害があり、生まれつきの特性です。

本人や親、周りの人たちが理解してサポートする必要があります。

だからと言ってなんでもやってあげると何もできない子になってしまうのであくまでもサポートです。

私もできないと思い、よくやってあげたりしていましたがそれでは良くないことに気づき、今では自分でやらせることが多いです。

基本、頭の回転は良く得意なことはほんとにずば抜けてすごいので何回かやればできます。

その子の特性を理解しつつサポートして過ごしやすくしてあげたいです。

 

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