食中毒の潜伏期間はどのくらいか気になりますよね!豚肉はどう保存したら安心なのか、徹底調査しました!
辛い腹痛や下痢などの症状をともなう食中毒です。
「食材などが傷む夏に起こりやすい。」、そんなイメージをもたれる方も多いのでは?
しかし、実はここ数年、冬にも食中毒が増えているのです。
つまり、夏だけではなく、1年を通して注意が必要な食中毒。
食中毒はどのような環境で起こり、どのような症状が出るのでしょうか?
食中毒を予防するためにも詳しくみていきましょう。
目次
食中毒を防ぐための『豚肉のおすすめ保存法』!

食中毒の原因ともなりやすい豚肉です。
上手に保存して、食中毒を防ぎたいですよね。
おすすめの保存方法をみてみましょう。
やはり、冷凍保存がおすすめです。
傷みにくい保存方法のポイント
それは、空気に触れないようにすることです。
保存する時には、空気をしっかり抜いて密閉しましょう。
また、新鮮なうちに保存することも重要ですので、急速冷凍を利用すると良いでしょう。
こま切れ、薄切り肉、厚切り肉のポイント
お肉の表面の水気は拭き取る。重ならないように広げる。
これが美味しく保存するポイントです。
このポイントを抑えて、ラップで包んだら、ジップロックなどに入れて冷凍保存しましょう。
ひき肉のポイント
豚肉の中でも、傷みやすいひき肉。
薄く伸ばして保存する。
1回分ずつ保存する。
ひき肉は1回分ずつ保存するのが理想ですが、小分けが面倒という方にはこちらがおすすめ。
ひき肉を全部まとめたら、箸などを押し当て線をつけておくと、使う時に使いやすくなります。
塊肉のポイント
表面の水気を拭き取る。
アルミホイルでさらに覆う。
塊肉の場合は、ラップで包んだ後に、アルミホイルで覆うのがおすすめです。
アルミホイルは冷たさを伝えてくれるので、急速冷凍に役立ちます。
食中毒が起こりやすい気温

気温が高いと起こりやすいと思われる食中毒です。
しかし、食中毒の原因によって、起こりやすい気温が違いますので注意しましょう。
食中毒の原因となるのは主に2つ。
- 細菌
- ウイルス
食中毒の約7〜8割が、これらが原因となっています。
細菌が原因の食中毒
- 腸管出血性大腸菌(o-157、o-111など)
- カンピロバクター
- サルモネラ菌
- ブドウ球菌
- セレウス菌
これらの菌は、部屋の温度が20度で増殖、35度〜40度で増殖するスピードが早くなります。
さらに、最近は湿度が高いと増殖しやすくなります。
そのため、気温が上がり始め、湿度も高くなる梅雨の時期は、特に食中毒には注意しなければなりません。
ウイルスが原因の食中毒
- ノロウイルス
ウイルス性の食中毒ノロウイルスは、気温が低くても繁殖します。
そのため、85度以上の熱水で殺菌することができます。
また、ほとんどの食中毒の原因となる細菌は、乾燥に弱いという特徴がありますが、
ウイルスは乾燥に強いという特徴があります。
逆に湿度が高いと増殖するスピードは遅くなります。
食中毒になるとどうなるか?潜伏期間と症状まとめ

食中毒の症状を知っておくことも大切です。
主な症状をみていきましょう。
腸管出血性大腸菌(o-157など)・O157
潜伏期間:通常3〜5日
主な症状:発熱、腹痛、下痢
加熱されていない食品や井戸水が感染源となり、鮮血まじりの血便が出ます。
重症化すると命を落とす危険性もあります。
75度で1分以上の加熱することで、予防ができます。
カンピロバクター
潜伏期間:通常2〜7日
主な症状:発熱、腹痛、下痢、倦怠感
加熱されていない食材、特に鶏肉が原因となります。
犬や猫などペットの腸の中にも存在しているため、ペットを飼われている方も要注意です。
乾燥に弱い細菌ですので、部屋の湿度を保つことで、予防することもできます。
サルモネラ菌
潜伏期間:通常12〜24時間
主な症状:発熱、腹痛、嘔吐、下痢
こちらも加熱されていない肉や卵などから感染します。
牛や豚などの動物以外にも、河川や下水に存在している細菌になります。
他の食中毒と同じような症状がみられますが、特に激しい下痢が症状として特徴があります。
熱に弱い細菌ですので、食材は、十分に加熱するということが重要です。
ブドウ球菌
潜伏期間:通常1〜6時間
主な症状:腹痛、下痢、嘔吐
ブドウ球菌は、自然の中、生活している環境、幅広く存在していて、健康な人の身体にも存在しています。
生菓子、お弁当など身近なところから感染します。
他の食中毒とは違い、発熱はほとんどみられません。
激しい吐き気が特徴となります。
熱には弱い細菌とされていますが、100度の熱湯に、30分加熱しても耐えるという細菌です。
ノロウイルス
潜伏期間:通常12〜48時間
主な症状:腹痛、下痢、吐き気、嘔吐
ノロウイルスの症状の大きな特徴としては、激しい吐き気や嘔吐です。
胃をひっくり返したような、そんな表現がぴったりの強い吐き気が突然起こります。
発熱は37〜38度と、それほど高熱にはなりません。
水溶性の下痢がみられ、重症化すると1日で、10回以上の下痢になることもあります。
ノロウイルスに有効な抗生物質などはなく、その時の症状に合わせた薬などが処方されます。
小さなお子さんやご高齢の方は重症化しやすく、脱水症状に気をつけなければなりません。
脱水症状がひどい時には、点滴などを行うこともあります。
感染力が非常に高いため、嘔吐物などの処理をする時には、手袋やマスクなどをして処理することで、感染を防ぐことができます。
十分に換気することや、処理した後には、十分な手洗いやうがいをする、そういったことにも注意が必要です。
まとめ

食中毒は夏に発症するというイメージですよね。
食中毒にも、細菌やウイルスなどの種類があり、実は熱に弱いものばかりではありません。
ノロウイルスなどは冬に流行することもあり、1年中注意しなければならないのです。
食中毒になると、腹痛や下痢、嘔吐など、様々な症状が見られます。
通常とは違った、激しい痛みなどを感じることもあります。
これらの食中毒を防ぐためにも、食材の保存方法なども注意しなければなりません。
ぜひ参考にして、食中毒を防いで下さいね!