『愛着障害』という病気をご存知ですか?
『愛着障害』とは、子どもにも大人にも見られる、心の病気の1つです。
人間関係がうまく築けないなど、社会に出た時に困難が生じる『愛着障害』。
愛着障害の特徴や原因、子供の対処法、大人の対処法など、ズバリ!解説します。
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目次
愛着障害とは?

愛着障害とは、ほかの人との交流がうまくできない。
心のコントロールがうまくできない。
このような障害のことを愛着障害と言います。
『愛着』とは、アタッチメントとも呼ばれています。
この愛着は、生まれてすぐから誰もが持っている、というわけではありません。
赤ちゃんは、お腹が空いた、おむつを替えて欲しい、そんな時に、パパやママなど育ててくれる人に対して、泣いて伝えます。
パパやママなど育てる人は、赤ちゃんが泣いたら、様子をみてお世話をすることで、赤ちゃんの欲求は満たされます。
ごく当たり前のことのように思いますが、この毎日の繰り返しが、赤ちゃんと育てる人の間に、強い絆や信頼関係を生み出すのです。
この絆や信頼関係のことを『愛着』と言います。
成長して、社会に出た時に人間関係を築く上での、基盤となるというわけです。
愛着障害は、この小さな頃に愛着関係が、うまく築けなかったことによって起こります。
さらに愛着障害の中でも、
- 反応性アタッチメント障害
- 脱抑制型対人交流障害
これら2つに分類されています。
反応性アタッチメント障害
反応性アタッチメント障害は、ほかの人に対して無関心、信頼できないなど、人との交流に主に問題が見られます。
脱抑制型対人交流障害
一方で、脱抑制型対人交流障害は、警戒心がなく、なれなれしい態度をとったりします。
さらに、大人の気は引こうとすることがあるものの、同じ年代のお子さんとの交流が難しいという、特徴もあります。
この愛着障害は、子供だけでなく、大人になってからも続くことがあります。
愛着障害の症状(子供)や特徴と対処法!
子供の愛着障害で見られる主な症状、特徴をみてみましょう。
- 反応性アタッチメント障害の場合は、人を信頼し、頼るということが苦手という特徴があります。
- 脱抑制型対人交流障害の場合は、人見知りなどをすることなく、なれなれしい態度をとるなどの特徴がみられます。
どちらにしても、人との関係をうまく築くことが、できないという傾向にあります。
他にも、たくさんの症状がみられます。
身体的な特徴
身体的な特徴としては、以下のような特徴がみられます。
- 体重が軽い、身長が低いなど平均より身体が小さい
- 風邪をひきやすい、胃腸が弱いなど体調を崩しがち
- よく眠れない、食欲がない
目立つ行動
目立つ行動としては、これらの行動がみられます。
- 自分を傷つける行動をする
- 物や人を噛む、叩く
- 嘘をつく、謝ることができない
- 大人を試すような行動をする
自分を傷つける行動としては、頭を壁に打ちつけたり、髪の毛を抜く、爪をかじるなどの行動をします。
わざと怒られるようなことをしたり、大げさに痛がってみせるなど、大人を試すこともあります。
発達障害と似たような症状
また、発達障害と似たようなまた、発達障害と似たような症状もみられます。
言葉がなかなか出てこなかったり、危険な行動をする、モノに異常な執着を見せる、片付けられないなどの行動です。
自分に対しては、常に自信がなく、挑戦すること自体を諦めてしまったり、どうせ自分なんてと言った言葉も多く聞かれます。
打たれ弱いため、失敗すると、パニックを起こしてしまうこともあります。
落ち込みやすく、イライラしやすいのも特徴です。
子供が愛着障害になる原因

子供が愛着障害になる原因。
それは、小さな頃の環境などにあります。
小さな頃に、虐待や育児放棄など、不適切とされる育て方をされることで、愛着障害になると考えられます。
赤ちゃんの時に、欲求を満たされることで、安心感を得られることができます。
しかし、虐待や育児放棄などをされていれば、当然信頼関係を築くこともできず、愛情が満たされないということになります。
これが、愛着障害の原因となるのです。
安心感を得られないことで、自分にも自信が持てなくなってしまいます。
大人はどのように対処すれば良いか?

愛着障害とは、心の病気にはなりますが、生まれつきの病気というわけではありません。
そのため、薬を飲むなどの対処法ではありません。
愛着障害と診断された場合には、信頼関係や愛着がしっかり築けるような対応が必要です。
子供が育てる人を信頼し、頼りにできる場所、守ってもらえる場所だと思えるようにすることが重要です。
愛着障害の子供は、育てる人のことを、信頼していないということがほとんどですので、それを改善するべきです。
また、誤解されやすいところでもありますが、これはママだけの問題というわけではありません。
ママ、パパ、周りの家族の対応も重要です。
まとめ
愛着障害とは、人間関係などがうまく築けないといった症状が見られます。
愛着障害は、小さな頃に虐待や育児放棄を受けるなど、十分な愛情を得ることができなかったことが原因となります。
子供だけでなく、大人になってからも、愛着障害と診断されることもあります。
子供の愛着障害の場合には、親子で信頼関係などを築くことが大切です。
大人の愛着障害の場合には、親子でコミュニケーションを築くのが難しいため、友人や職場などで症状を克服してみましょう。
愛着障害は、改善することもできますので、周りの人と協力しながら乗り越えていきましょう。
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