「最近愛犬の様子がおかしい!」
可愛い愛犬の異変に気が付いたら、焦ってしまいますよね。
何かの病気かもしれないと心配になる飼い主さんもいるでしょう。
しかし、病気以外に、実はストレスが原因となり、これらの症状を引き起こしていることもあるんです。
犬がストレスを感じると、どのような症状が起こり、その症状に対してどのような対応をしたら良いのでしょうか?
また、犬がストレスを感じているのであれば、犬のストレスを軽減させるような対処をしなければなりません!
犬のストレスとそれに伴う症状について、詳しくみていきましょう。
犬のストレスにより引き起こされる様々なサイン(症状)

犬はストレスを感じた時に、行動や身体に異変が起こります。
軽度のストレスであれば
- 震える
- 身体をかたくする
- 尻尾を下げる、後ろ足の間に尻尾を巻き込む
これらの症状が見られることがあります。
さらに、ストレスを感じ続けることで
- あくびをする、目を細める
- 身体を舐める、執拗に手足を舐める
- 後ろ足で身体をかく
- 舌を出してハァハァする
- 舌で鼻を舐めたり、口をくちゃくちゃする
- 身体をブルブルふるわせる
- 目や顔をそらす
- 足の裏が湿っぽくなる
- 目の端に白目が出る
- 耳を後ろに倒し、上半身が引けている
- 同じ場所を行ったり来たりする
このような行動も多く見られるようになるでしょう。
行動で表すだけであく、身体にも異変が見られます。
- 下痢をする
- 嘔吐する
- 食欲不振、もしくは異常に食欲が増す
- フケが増える
- 毛が抜ける
これらのストレスによるサインは、放置してしまうと、慢性的なストレス状態が続いてしまいます。
愛犬の身体の健康にも決してよくありませんし、大きな問題行動へとつながってしまうこともあります。
そして!
- うずくまる
- その場所から逃げようとする
- 人や物の後ろに隠れる
- 歯をむき出しにする
- うなる
この最終的な行動が見られる時には、飼い主さんと愛犬の信頼関係はほぼなくなっている、
そういって良いでしょう。
また、飼い主さんが犬のストレスについて理解してあげないと、最終的には噛むなどの問題行動へと発展します。
症状別対処法(吐く、下痢、皮膚の変化)

吐く、下痢、皮膚の変化、これらの症状は、愛犬の健康にも影響を及ぼします。
ストレスが原因ではなく、病気の可能性もあります。
吐く、下痢、皮膚などに変化が見られるようであれば、動物病院で診察を受けるようにしましょう。
犬が吐いた時の対処法
まずは犬が吐いた時の様子をよく観察しておきましょう。
- 吐いた回数
- 何を吐いたのか
- 吐いた後の犬の様子
吐いた後も食欲があれば、特に問題はありませんし、吐いた物に血液などが混ざっていなければ心配はないでしょう。
犬もストレスによって自律神経が乱れます。
自律神経が乱れますと、胃腸の調子も悪くなりますので、吐くことがあるのです。
吐いた後に元気があるのであれば、慌てずに様子を見て、脱水症状にならないようにだけ注意しましょう。
下痢の対処法
愛犬はストレスを感じることで下痢をすることもあります。
下痢をした後には、
- 下痢の色
- 下痢をした後の犬の様子
特にこれらのことに気をつけて犬の様子を観察しましょう。
下痢の色が茶色、こげ茶、黄土色などであれば特に問題はありません。
食欲などがあり、元気な様子であれば、心配はいりません。
下痢以外の症状が見られなければ、慌てずに様子を見ましょう。
- 白色便:グレー、白っぽい色の便
- タール便:黒いドロドロとした便
- 赤い便:血液が混ざった便
- 粘血便:ゼリー状の粘液、血液が混ざった便
これらの便であれば、ストレスが原因となっているとは、考えにくいためすぐに診察を受けましょう。
皮膚の変化の対処法
- 皮膚が赤い。
- フケが増えた。
ストレスが原因で、皮膚炎になっていることがありますので、まずは動物病院で診察を受けましょう。
その時の症状に合った塗り薬、飲み薬が処方されます。
しかし、ストレスによる皮膚炎の場合には、一時的に皮膚炎が治ったとしても、ストレスを取り除かなければ再発してしまいます。
ストレスの原因となっていることを探し出し、ストレスの原因を取り除くことが重要です。
- ストレスを感じて、身体を舐める。
- 身体を過度に舐めることで皮膚炎になる。
- 皮膚炎になるとかゆみを伴い、さらに舐める。
悪循環になってしまいます。
薬による一時的な解決ではなく、ストレスを取り除くという、根本的な解決策を見つけましょう。
犬はどんなことにストレスを感じるの?

犬が健康的に生活していくためにも、犬がストレスを感じることを知っておきましょう。
まずは、環境。
気温や明るさ、音、ニオイなど、人間には問題がなくても、犬にはストレスに感じることがあります。
暑いのが苦手という犬もいれば、寒いのが苦手な犬もいます。
犬は暗い方がよく見えるため、明るいのは苦手です。
人間よりもはるかに優れた嗅覚を持つ犬には、芳香剤などのニオイですら、きつく感じることもあります。
これらはすべて犬にとってはストレスになります。
愛犬にとって心地よい環境作りも考えてあげなければなりません。
運動不足も犬にとっては大きなストレスになります。
犬にとって毎日の散歩は1日の楽しみであることも。
気分転換にもなりますし、ぜひ散歩は欠かさず行ってあげましょう。
そして、留守番。
これも、犬にとっては大きなストレスになります。
実は寂しがり屋な犬は飼い主さんと離れるのが不安です。
留守番が大嫌いという犬は多いものです。
私も犬を飼っていますが、留守番が大嫌い。
まだ犬が小さなうちは、外出から帰ってくると、ケージの中に粉々に食いちぎられたトイレシートが散乱。
トイレシートは粉々。
当然、おしっこやうんちを踏んでしまいますので、ケージの中は悲惨な状態。
それがしばらくの間続きましたので、毎日帰宅するのが怖く、こちらもストレスを感じました。
どうしたものかと考えましたが、一歩も外出しないということは不可能です。
そこで帰って来た後のスキンシップを増やすことにしました。
そして、上手に留守番ができたら、これでもか!というくらい褒めるようにしました。
徐々に落ち着いて、留守番も上手にできるようになりました。
意外なのが、
家族が不仲になると犬もストレスを感じるということです。
頻繁に喧嘩をしたり、不穏な空気が流れると、犬もそれを感じ取り、ストレスに感じています。
できる限り、犬には喧嘩をしているところは見せないようにしましょう。
八つ当たりなども絶対してはいけません。
まとめ

犬も人間と同じようにストレスを感じます。
ストレスを感じると、飼い主さんに様々なサインを送ってきます。
そのサインを見逃さないように、愛犬をよく見てあげましょう。
ストレスを放置してしまうと、行動もエスカレートしますし、健康状態も悪くなってしまいます。
犬がどんなことにストレスを感じるのか。
それを知った上で、愛犬が心地よく生活できる環境を整えてあげて下さいね。